Windows 10 と Window 7 で管理者権限のアカウントが壊れてログイン/サインインできないというトラブルと管理者権限のパスワード忘れたというトラブルに対応しました。
修復方法概要
壊れたアカウントの修復や、管理者パスワードのリセットなどには、Windowsのコマンドを置き換えて、ログイン画面で管理者権限のコマンドプロンプトを開かせることで対処しました。
Windows 7 でもWidows 10でもログイン/サインイン画面が表示された状態で、ログイン/サインインせずに管理者権限で実行できるコマンドがあります。
- Utilman.exe
- sethc.exe
sethc.exe はShift キーを5 回連続で押すと実行されるプログラムです。
ログイン/サインイン画面が表示された状態で、ログイン/サインインする前でも、Shift キーを連続5 回押すと実行されます。
Utilman.exeは、「コンピューターの簡単操作」というボタンをクリックすると管理者権限で実行されるプログラムです。
右のような感じアイコンが、Window7ならログイン画面の左下、Windows10 なら右下の電源ボタンの隣にあります。
このアイコンをクリックすると Utilman.exe が管理者権限で起動します。
Utilman.exe か、sethc.exe を cmd.exe に置き換えてしまえば管理者権限のコマンドプロンプトが起動します。
管理者権限で実行されているコマンドプロンプトですので、net user コマンドで新たにアカウントを作ったり、Administratorアカウントを有効にしたり、Administratorアカウントのパスワードを強制再設定したりできます。
具体的方法(手順)
以下、操作方法です(Utilman.exe を、 cmd.exe に置き換えてます)
- PCをCDから起動
- CDの種類
WindowsインストールCDならWindows 7 でも10でもOK
Windows 10の修復にWindows7のインストールCDを使ってもOK。逆もOK
Knoppix や WindowsPE のライブCDなんかでもOK - CDからの起動方法
パソコン起動直後メーカーロゴが表示中に、一つのキーを押し続ける
BIOS画面が表示される
Bootメニューで起動順序を変更。USB/CD/DVDを1番に変更し、保存
- CDの種類
- コマンドプロンプトで以下操作
> システムドライブを指定((たいていはcドライブですのでc: と入力、システムドライブはset windir とかで確認可能)
> cd ¥windows¥system32
> ren utilman.exe utilman.exaaa ※ オリジナルのUtilman.exe を名前を変更してバックアップします
> copy cmd.exe utilman.exe
> exit - CDを抜いてPCを再起動
- ログイン画面の「コンピューターの簡単操作」ボタンをクリックすると管理者権限のコマンドプロンプトが起動される。
ここからは、何でもありです- Administratorアカウントを使えるようにする
- Administratorアカウントを有効にする
> net user administrator /active - Administratorアカウントのパスワードをxxxxxxxxに設定
> net user administrator xxxxxxxx - 終了する
> exit - 再起動すればログイン画面で Administrator を選択でき、パスワードxxxxxxxxでログイン可能
- Administratorアカウントを有効にする
- 新しいユーザを作る
- アカウントnewA01 (何でもOKです)の新規作成
> net usernet user newA01 /add
> net user newA01 xxxxxxxx ※ ユーザnewA01のパスワードをxxxxxxxxに変更
- アカウントnewA01 (何でもOKです)の新規作成
- Administratorアカウントを使えるようにする
- Utilman.exe を元に戻す(そのままにしておいても機能に支障はありませんが、戻さないとセキュリティに大きな穴開いたまま)
> del utilman.exe
> ren utilman.exaaa utilman.exe
> net user administrator /active:no ※ administrator を無効にする
(CDが無い、CDドライブがついてない場合)
修復処理の途中で開く「メモ帳」アプリででもいけます。
- 電源ボタンを押してPCを起動させ、「Windowsを起動しています」と表示されている間に、PCの電源ボタンを長押しして強制的にPCをシャットダウンさせる
- 再びPCを起動させると「windows エラー回復処理」という画面が立ち上がる
- 「スタートアップ修復の起動(推奨)」を選んでキーボードのエンターボタンを押す
- 「スタートアップ修復」ウィンドウが起動した場合は「キャンセル」をクリック
- スタートアップ修復が完了したら、「問題の詳細の表示」の左にある「▼」アイコンをクリック。
- 最ウィンドウが下方向に展開され、「問題の署名」の表示を下方向にスクロールしていき……部にあるテキストファイルのリンクをクリック
- メモ帳が立ち上がる
- メモ帳のファイルを開く画面で、¥windows¥system32 フォルダを開く
- ファイル選択画面で、Utilman.exe か、sethc.exe を cmd.exe に置き換えてしまう。
使わなかった方法
レジストリを手で編集してバックアップされている情報に戻す方法
以下の方法は、間違えると怖いのでやりませんでした。
- セーフモードとコマンドプロンプトを起動
- コマンドプロンプトが起動したら「regedit」
- HKEY_LOCAL_MACHINE¥software¥microsoft¥windows¥windows NT¥CurrentVersion¥ProfileListを展開
- 複数あるS-1-5から始まる名前のフォルダから該当するアカウントフォルダを推定
- S-1-5xxxxxx」.bak」を「S-1-5xxxxxx.baaa」にリネーム
- 残っている「S-1-5xxxxxx」」フォルダを「S-1-5xxxxxx」.ak」にリネーム
- 元.bakだった「S-1-5xxxxxx.baaa」をbaaaを消して「S-1-5xxxxxx」にする。
「システムの復元」機能の利用
以下の手順でシステムの復元ができそうですが、どの復元ポイントを選んで良いのか判らなくなりそうなので、やりませんでした。
- [アクセサリ] の中の [システムツール] をクリックし、その中にある [システムの復元] を起動
- [システムの復元] が起動したら、[次へ] をクリック
- 表示された画面の下の「他の復元ポイントを表示する」にチェックを入れ過去の復元ポイントを表示させる
- 正常に稼働していた日を思い出し、復元するポイントを一覧から選択して[次へ] をクリック
- 復元ポイントが正しいか確認し[完了] をクリック
- 最終確認画面[はい] をクリック
[はい] をクリックして復元が始まると途中で停止不能です
管理者権限のあるアカウントを作る
管理者権限のあるアカウントが1つでも利用可能なら、標準ユーザーのアカウントを管理者アカウントに変更できるし、新たに、管理者のアカウントの作成もできます。
ログイン/サインインできる正常な管理者権限のあるアカウントが1つもないので実施できませんでした。
市販ソフトを利用する
市販ソフトが簡単ですが、有料だったり、無償版は制限あったりするので使いません。
- Windows7パスワードリセットソフトRenee PassNowをダウンロード(無償ですが、お金払わないと
- PCに書き込み可能なUSBメモリまたはCD/DVDを挿入し、軌道
- デバイスを選択し、「USBを作成」/「CDを作成」ボタンをクリックし、起動ディスクを作成
- ロックされたパソコンに起動ディスクを挿入し、パソコンを起動
- 起動ディスクからパソコンを起動したら、「PassNow」機能を選択
- Windowsバージョンを選択し、パスワードリセットしたいアカウントを選択し、「パスワードを削除」ボタンをクリック