電通社員自殺は、過労死じゃなくて、いじめ(犯罪)です

過労死とか言うと働きすぎで死んだみたいだけど、死にたいと思うまで人間を追い込むのは「いじめ」です。

しかも、「犯罪行為」にあたる「いじめ」です。

部下を「いじめ」る社員がいる会社、「いじめ」を放置している会社、「いじめ」を「過労死」とい言い労働時間の長さの問題としかとらえない社会に、やるせない気持ちになっりました。

自殺した社員のツイートは「いじめ」であることがよくわかります。

「休日返上で作った資料をボロくそに言われた」

「年次の壁は海よりも深い」という村の掟みたいな社風を忘れて
 年の近い先輩に馴れ馴れしい口を聞いて怒りを買ってしまい、
 わたしの精神がまた傷ついてしまった。

 部長「君の残業時間の20時間は会社にとって無駄」
   「会議中に眠そうな顔をするのは管理ができていない」
   「髪ボサボサ、目が充血したまま出勤するな」
   「今の業務量で辛いのはキャパがなさすぎる」
 わたし「充血もだめなの?」

「男性上司から女子力がないと言われるの、
 笑いを取るためのいじりだとしても限界である」

 いくら年功序列だ、役職についてるんだって言ってもさ、
 常識を外れたこと言ったらだめだよね。
 人を意味もなく傷つけるのはだめだよね。
 おじさんになっても気がつかないのは本当にだめだよね。
 だめなおじさんだらけ

「はたらきたくない
 1日の睡眠時間2時間はレベル高すぎる」

「眠りたい以外の感情を失った」

「もう4時だ 体が震えるよ…
 しぬ もう無理そう。つかれた」

「毎日次の日が来るのが怖くてねられない」

 見返りを求められていた というツイートもあります。

こういうことの結果に自殺したら、過労が原因による死亡(過労死)ですか?
「いじめ」ですよね。

「過労死」とか、「パワハラ」とか、「セクハラ」とかいう言葉に置き換えて報道されていますが、「いじめ」ですよね。

文部科学省による「いじめ」の定義は、

「いじめ」とは、「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの。」

となっているので、児童生徒に限定しているようです。

文部科学省所管の学校でおきたら「いじめ」、厚生労働省所管の会社でおきたら「いじめ」ではなくて、「過労死」、「パワハラ」、「セクハラ」となるようですが、以下のような文部科学省の定義もあります

「いじめ」とは、
(1) 自分より弱い者に対して一方的に、
(2) 身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、
(3) 相手が深刻な苦痛を感じているもの。
なお、起こった場所は学校の内外を問わない。

弱い者立場の人に、一方的に、心理的な攻撃を継続的に加え、相手を自殺に追い込んだら、「いじめ」です。

長時間労働は大問題ですが、労働時間の長さだけが問題じゃないです。

こんな「いじめ」が目の前で起きていても、だれも止めない会社ってってどんな会社なんでしょうか。

「弱い者いじめはダメです」という教育は、大人にも必要ですね。

愛のムチだとか、苦労は若いうちにしておけとか、鉄は熱いうちに打て、とかいう詭弁を使いながら、若い部下を「いじめ」ちゃう社会人に、「弱い者いじめはダメ」ということを思いださせる方法は無いのでしょうか。

「いじめ」は、犯罪です。

犯罪に該当する「いじめ」を「早期に警察に相談・通報すべきいじめ事案について」 として文部科学省が公開している事例には、

「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」(名誉毀損、侮辱(刑法第230条、231条))

があります。

部下を「いじめ」る社員がいる会社、「いじめ」を放置している会社、「いじめ」を「過労死」とい言い労働時間の長さの問題としかとらえない社会に、やるせない気持ちになっりました。

何かしたいと思い、とりあえずの過労死撲滅キャンペーン(https://www.change.org/p/長時間労働を撲滅して-日本から過労死をなくしましょう)に署名しました。

過労だけが原因ではなくて、いじめ体質が問題だとは思うけれど、これくらいしかできることがみつかりませんでした。