生体コンピュータ

DNAにデータを保管したり、DNA 分子によって論理回路を作って計算したりする研究が進んでいます。

ビーカーの中のバクテリアにデータを保管したり、バクテリアを使って計算したりできたら、消費電力とか、発熱処理(冷却)とかが、だいぶ楽になりそうな危害します。

DNAへのデータ保管

DNAに215ペタバイトのデータ保存できたという論文が発表されいてます。

DNAを化学合成し、塩基配列に従った情報を書き込む方法は、10年以上前からありますが、今回はコーディング技術を開発して、1グラムのDNAに215 ぺタバイト保存に成功しています。

2007年当時は、1グラムのバクテリア内に保存可能な情報量は、2ぺタバイトだと思われていただったらしいので、10年前の100倍です。

生物のDNAにデータを書き込む

枯草菌に保存することに成功しことを、慶応大学が2007年に発表しています。
「E=MC2」というデータを書き込んだそうです。

世代を経ていくバクテリアを使って特定の情報を数千年にわたって保存できる可能性だそうです。

一部のバクテリアの細胞に突然変異が起きても全体としてのデータが壊れないようにする情報保存方法も研究されているとのこと。

DNAの保存

DNAを無機化合物マトリックスに入れて70℃で1週間保存できたという研究発表もあります。70℃で1週間の保存は、ヨーロッパの気候なら常温で2000年の保存に成功したのと同じとのことです。

DNAを150nmのガラス球に封印して保存する方法なら、-18℃の環境で保管すれば数万年は保管できるそうでうす。
ガラス球からDNAを分離するには、フッ化物水溶液で容易に取り出す事が可能です。

一般的なのは、-20~-80℃で凍結保存する方法です。

4℃での保存するケースも多いそうです。抽出後のDNAが4℃で14年間分解しないという話もあります。

バクテリアなどの生物のDNAに保存すれば低温である必要はありません。

DNA で計算

DNA 分子によって論理回路を実装する研究もされているようです。

大量のデータを高速処理できるところまでは、到達していないようです。