ヤマハのネットワーク機器の品質管理の特集記事「なぜ壊れない?ヤマハのネットワーク機器の品質管理」に、壊れにくいルータを製造するコツが書いてありました。
壊れない理由の要約
■内省化
・中国の蘇州⼯場で内製化
・IT機器の品質は、基板の安定が重要なため、完全内製化
・電源も自社開発電源
・外装に関しても鈑⾦以外は内製が基本
■高い品質基準を設ける
・基板製造の品質基準は、AV機器よりも⾼い基準
■「⼯程設計」から品質を考える
・よい品質で安く作れるかを考え、製造工程をプロセス化していく
・過剰なまでに品質を意識した製造ラインの⽴ち上げをする
■重点的に受け⼊れ検査を⾏なう
■試験はスペック外までマージンをとって実施
・試験は、基本、加温、冷却、振動、落下試験がメイン
・カタログスペックからマージンをとった状態で様々な試験を実施
・電源が⼊っている状態で微振動させるような試験も実施
・他機器からの電波、雷、静電気などの影響、過電流や電圧などの電源も検証
レストランの厨房や⼯場の劣悪な環境で使われることもある。
スペック外の環境で使うのは奨励されることではないが、
現場でそんなことを⾔っていられないのも事実。
スペック外のテストまでやっている
■その他
障害対応では、エンジニアの勘も必要。
勘を働かせられるメンバーがいるのが強み